ずん

「カニが救世主って、どういうことなのだ？カニが人を助けるのか？」

でぇじょうぶ博士

「いやいや、そうじゃないでやんす。オオズワイガニは大量発生して漁業者にとって厄介者だったけど、その安さと美味しさから人気急上昇中でやんす。まさに“食卓の救世主”でやんすね。」

やきう

「ほーん、でもズワイガニの8分の1以下とか聞くと、『安物買いの銭失い』感あるやろ。味もそれなりちゃうか？」

でぇじょうぶ博士

「それが違うでやんす！オオズワイガニは身がぎっしり詰まっていて、甘みも十分。ただしズワイガニより少し水っぽいと言われているでやんす。でもその価格差を考えれば大満足間違いなし！」

ずん

「なるほど、お財布にも優しいカニなのだ。でもなんで最初は厄介者扱いされてたのだ？」

でぇじょうぶ博士

「それは漁網に大量に引っかかるせいで、本命の魚を取る邪魔になったからでやんす。それに市場価値も低かったから、捨てられることも多かったのでやんすよ。」

やきう

「捨てられてたとか草。今じゃ料亭でも飛びつくレベルとか、人間ってほんま手のひらクルックルやな。」

ずん

「でも博士、それなら親がにはなんで販売禁止なのだ？全部売ればもっと儲かる気がするのだ。」

でぇじょうぶ博士

「親がには繁殖力を持つ雌だから保護する必要があるのでやんす。乱獲すると将来的に資源枯渇につながる可能性が高いから、国と県がストップをかけたわけでやんすね。」

ずん

「ふむふむ…つまり、“未来への投資”というわけなのだ。でもボク的には今食べたい気持ちもある！」

やきう

「お前みたいな奴がおるから自然資源枯渇するねんな。未来より目先しか見えてへん典型例。」

ずん

「まあまあ、そんなこと言わなくてもいいじゃないか！ボクはただ、美味しいカニ鍋を夢見ているだけなのだ！」