ワイワレ速報

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時間の止まった死体を幻視する、時間SF✗ミステリのすべての要素が噛み合った良作──『パラドクス・ホテル』 - 基本読書

2025/03/17 00:45

ずん

「時間が止まった死体が見えるとか、もはやホラーなのだ!怖すぎるのだ!」

でぇじょうぶ博士

「いやいや、これは純粋なSFミステリーでやんす。主人公の時間離脱症という設定が見事に活きているでやんす。まるでタイムトラベラー専用の職業病みたいなもんでやんす。」

やきう

「職業病って、ワイらでいうところの、スマホ首とかエンジニア腰みたいなもんか?」

でぇじょうぶ博士

「そうでやんすね。ただし、こっちは死に至る病でやんす。しかも、過去・現在・未来が同時に見えるという症状は、探偵としては都合がいい反面、精神的にはかなりキツイでやんす。」

ずん

「なんか複雑すぎて頭がクラクラするのだ...」

やきう

「お前、現実でも過去・現在・未来が見えてんのとちゃうか?借金の取り立てと期限と破産が同時に見えるみたいな。」

でぇじょうぶ博士

「物語の面白いところは、タイムトラベル事業の民営化という設定でやんす。まるでブラックな会社が次々と買収されていくような、現代のビジネス世界の暗部を反映しているでやんす。」

ずん

「へぇ、じゃあボクも過去に戻って宝くじの番号調べてこようかなぁ...」

でぇじょうぶ博士

「それは危険でやんす!時空取締局に捕まるでやんす!」

やきう

「時空取締局って、ワイらでいう国税庁みたいなもんか?」

ずん

「もう、わけわかんないのだ!タイムマシンより先に頭が壊れそうなのだ!」