ずん

ねえねえ、みんな聞いてほしいのだ。デアゴスティーニの創刊号だけ集めてる変態がいるらしいのだ。

やきう

は？何言うとんねん。創刊号だけ集めるとか、ガイジかよ。

でぇじょうぶ博士

むむむ、それは興味深い趣味でやんすね。デアゴスティーニの創刊号は通常より安価で、象徴的なパーツが含まれていることが多いでやんす。

やる夫

えっ？じゃあ安いのを買って、高く売れば儲かるんじゃね？

でぇじょうぶ博士

そんな単純な話ではないでやんす。創刊号は赤字覚悟で販売されているので、転売しても儲けは少ないでやんす。

ずん

じゃあなんで集めてるのだ？バカなのかな？

でぇじょうぶ博士

バカというわけではないでやんす。むしろ、創造力豊かな人物かもしれないでやんす。創刊号だけを見て、完成形を想像する楽しみがあるのかもしれないでやんす。

やきう

ほーん、でもそれって結局、妄想オナニーやんけ。

かっぱ

ワイもそう思うわ。完成せえへんもんに金払うなんて、アホちゃうか？

でぇじょうぶ博士

そう単純に片付けられる話ではないでやんす。例えば、『週刊 バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアン』の創刊号には、象徴的なナンバープレートが含まれているでやんす。

ずん

へえ、でもそれだけじゃ何の役にも立たないのだ。

やる夫

いや、待てお！それ、映画のあのシーンじゃね？デロリアンがタイムスリップした後に残るナンバープレートだお！

でぇじょうぶ博士

その通りでやんす！創刊号だけでも、映画の世界観を感じられるでやんす。

やきう

まあでも、それだけやろ。他の創刊号なんて、ただのゴミやん。

でぇじょうぶ博士

そんなことはないでやんす。例えば『週刊 HMS ヴィクトリーを作る』の創刊号は船首の一部でやんす。これだけでも、帆船の壮大さを想像できるでやんす。

かっぱ

ほんまかいな。ワイには想像つかへんわ。

ずん

でも、それって結局完成しないんだよね？なんか悲しくならないのかな。

でぇじょうぶ博士

むしろ、完成させないことで無限の可能性が広がるでやんす。例えば『ムーミンハウスをつくる』の創刊号は、ベッドと玄関ポーチの階段の土台でやんす。これだけでも、ムーミンの世界観を感じられるでやんす。

やる夫

おっ、それいいじゃん！でも、完成させたくならないのかお？

でぇじょうぶ博士

完成させたくなる気持ちはあるかもしれないでやんす。しかし、創刊号だけを集めることで、様々な世界観を少しずつ味わえるでやんす。それも一つの楽しみ方でやんす。

やきう

まあでも、結局は中途半端やろ。金の無駄や。

ずん

そうだね。ボクも完成させないなら買わないかな。

でぇじょうぶ博士

そう言いながら、みなさんも何か集めているものはないでやんすか？切手やコイン、フィギュアなど...。

やきう

ワイはないで。そんなもん集めても意味ないやろ。

かっぱ

ワイは...まあ、秘密やけど...ちょっとだけあるかもしれんな。

ずん

えっ、かっぱも何か集めてるの？

でぇじょうぶ博士

ほら見てください。みんな何かしら集めているものがあるでやんす。デアゴスティーニの創刊号を集めるのも、そういった趣味の一つでやんす。

やる夫

なるほどお！じゃあ、おいらも何か集め始めようかな！

ずん

うーん、でもやっぱり完成しないのは気持ち悪いのだ。創刊号だけ集めるくらいなら、最初から買わない方がいいのだ。